【B型慢性肝炎原因について】
B型肝炎ウイルス・・・直径約42nmの小型の球形のウイルス。
感染経路のほとんどは母子感染(出産時に産道を通過するときに感染します。)
【検査方法】
1.血液検査
1)血液一般 血小板である程度の肝炎の進行度が分かります。
2)生化学検査
AST(GOT)、ALT(GPT)で現在の炎症の程度が分かります。アルブミン、コレステロールなどで肝炎の進行度がある程度分かります。γ-GTPでアルコールの影響が分かります。
2. ウイルス学的検査
HBs抗原・・・ 陽性者はB型肝炎ウイルスが体内に存在する
HBs抗体・・・ 陽性者は過去にB型肝炎ウイルスに感染したことがある
HBe抗原・・・ 陽性者は感染力が強い
HBe抗体・・・ 陽性者は感染力が弱い
HBc抗体・・・ 高力価陽性者はキャリアー
HBV-DNA・・ 肝炎の活動性、肝癌発癌リスク推定などに有用
以上の検査を組み合わせてB型肝炎かどうか、現在の状態などを診断します。
3.腹部超音波検査
肝炎の進行程度、肝臓癌の早期発見に有用です。慢性肝炎の人は少なくとも6ヶ月に一度、肝硬変の人は3ヶ月に一回程度は受けた方が良いでしょう。
4.腹部CT検査
肝臓癌の早期発見に有用です。
腹部超音波検査で肝癌の発生が疑われる人や、腹部超音波検査で分かりにくい部分のある人に有用です。
5.肝組織検査(肝生検)
肝炎の進行程度、炎症の度合いなどがわかります。肝硬変に進む危険性がどの程度あるかなどがわかります。