【C型肝炎の原因について】
C型肝炎ウイルス(HCV)
HCV持続感染者は200万人以上存在すると推定されています。肝細胞癌の約70%はHCV持続感染者から発生し、2010-2015年までは肝細胞癌は増加すると言われています。
【検査について】
1.血液検査
1)血液一般 血小板である程度の肝炎の進行度が分かります。
2)生化学検査
AST(GOT)、ALT(GPT)で現在の炎症の程度が分かります。アルブミン、コレステロールなどで肝炎の進行度がある程度分かります。γ-GTPでアルコールの影響が分かります。
2. ウイルス学的検査
HCV抗体 ・・・ この検査が陽性なら、C型肝炎と考えてほぼ間違いありません。
HCV-RNA ・・・ ウイルスの量を見る検査で、ウイルス量によってインターフェロンの効果が違います。
HCV群別
(セロタイプ、ジェノタイプ) ・・・ ウイルスの型を見る検査で、ウイルス型によっても、インターフェロンの効果が違います。
3.腹部超音波検査
肝炎の進行程度、肝臓癌の早期発見に有用です。
慢性肝炎の人は少なくとも6ヶ月に一度、肝硬変の人は3ヶ月に一回程度は受けた方が良いでしょう。
4.腹部CT検査
肝臓癌の早期発見に有用です。
腹部超音波検査で肝癌の発生が疑われる人や、腹部超音波検査で分かりにくい部分のある人に有用です。
5.肝組織検査(肝生検)
肝炎の進行程度、炎症の度合いなどがわかります。肝硬変に進む危険性がどの程度あるかなどがわかります。